茶道 裏千家 淡交会 北九州支部による「チャリティ茶会」です。
今年は、東日本大震災に加えて、熊本・大分の震災復興も祈念しての茶会となりました。
お茶会は、ただお茶をいただくだけでなく、
席主(席を開いた人、ホスト)のメッセージを汲み取ることがとても大切です。
今回の席主様もすばらしい「しつらえ」の数々でした。
お軸は、坐忘斎宗匠の「積善来百福」。
(良いことを積み重ねれば、幸福がたくさんやってくるの意)
チャリティーにもってこいのお言葉ですね。
さらにすごいのが、待合に飾られていた「八朔」です。
芦屋釜で有名な福岡県芦屋地方に伝わる、八朔の節句では
男の子には藁で編んだ馬を飾り、女の子には姫だんごをかざる風習があり
その八朔の馬が飾ってあるのですが、
熊本県の益城町にも有名な「八朔祭り」というお祭りがあり、
芦屋の八朔を飾ることにより、九州の震災でいちばん被害の大きかった
益城町の方々にも思いをよせるチャリティ茶会という趣向に
席主の方のお気持ちが偲ばれる、すばらしいしつらえだと思います。